みんなが、自分に注目してるのが、わかる。


・・・怖いっ


一瞬、引き下がった身体をルイは見逃さなかった。


挨拶を終えると、


「リミア、フロアに下りるよ」



そう言って、私の手を握りしめる。



怖いけど、ルイを信じないと。


私は、こくりと頷き、ルイと共に公爵家や官僚の挨拶に携わった。




でも、私の紹介の仕方に問題が・・・



「彼女は、僕の妃候補です」