ルイと手を繋ぎながら、高鳴る胸を抑えて、夜会の会場に向かう。


ホントに、大丈夫かな・・・

ふと、視線を自分の長い髪に移すと、ルイがそれに気付く。



「リミア、大丈夫だよ」


そう、優しく笑いかけた。





会場に入ると、音楽が鳴り響き、招かれた客が、一斉に私達を見た。



「あの髪は・・・」



ざわつく会場内を横切り、ルイは壇上のマイクで挨拶を始めた。