「っ、はいっ、どうぞ!」


本を取り出そうと、背伸びをしたまま、私はドアの方へ返事をした。


すると、入ってきたのは、


「ごめんね?忙しい?」


サラサラの金髪をなびかせたルイであった。


「いえっ、空いた時間に調べものをしようと思って・・・」



私は、未だに届かず苦戦している本を見上げた。




すると、ルイはおもむろに私の背後に近づく。



「これ?」


と、耳元で確認してくる。