「ここで、暮らします。けど、ルイ様の王妃には、なれません」


私は、ここで暮らしていくだけで、精一杯だから。


ルイは、一瞬寂しげな顔を見せたが、すぐに優しい顔をして、


「君がそばにいるだけで、僕は頑張ってきて、よかったよ」


と、話した。







そうして、私はこのアルバート城で暮らす事となった。