「湖まで、迎えに行けなくてごめん」


ルイは、私を確かめるように青銅の髪に触れる。


「アランがうるさくて、行けなかったんだ」


アラン?


そうゆうと、私に紙を差し出した漆黒の髪の護衛官をチラっと見る。



「一応『国王』なんだから、仕方ねえだろ」



そう言って、アランはしかめっ面をした。



「とりあえず、城に戻るぞ?国王サマ」


「あぁ」



私に寄り添いながら、満足した表情のルイ。