私は、状況が上手く飲み込めないまま、護衛官に促されるまま、森の入り口へと歩いていた。



あの差し出された紙には、確かにルイの名前があった。


それに、国王って・・・




もやもやした気持ちのまま、入り口に着く。



すると、そこには護衛官に付き添われたルイの姿があった。



「ルイ・・」


私は、思わず名前を呼んでしまう。



私の姿を見て、ルイは柔らかい笑みを浮かべながら、私に近付いてきた。