次の日、美穂にからかわれたのは言うまでもない。


あたしは隠すのでいっぱいいっぱいだった。



そんなあたしを見て美穂は楽しんでいる様子。



「なになに?なんの話?」



振り向けば王子が首をかしげながらあたしと美穂を交互にして見る。



「ひなたがね「なんでもないです!ねぇ?美穂~?」



あたしはそう言って美穂の腕を掴んだ。廊下に出て美穂の肩を軽く叩く。



「美穂っ!バカ!!」


「はぁ?バカやないし」


「王子にはまだ知られたくないのっ!」



あたしがそう言うと「はいはい」と笑いながらそう言っていた。



ちっとも悪いと思ってない涼しげな表情を浮かべる美穂。