「じゃあ来週の土曜日くらいにみんなで映画に行こ。」 そんな約束をしてあたしと美穂は大きく頷いた。 「美穂ありがとーっ。」 「別にひなたの為じゃないし…」 その日の帰り道、学校の坂を下りながらそんなことを話す。 美穂はツンデレなところがあってあたしがお礼を言うとたちまち頬を赤く染めて全否定する。 でも、全然嫌がってるようには見えなくて逆に喜んでるように思えた。 こんな可愛いところもあたしは大好きなんだけど。