『良かったじゃん♪』 「ありがとっ!」 家に帰るなりあたしは自分の部屋に向かった。 鞄から携帯を取り、見慣れた番号を表示して通話ボタンを押す。 5コールくらい鳴って聞き慣れた声が聞こえてきた。 もちろん電話の相手は美穂。一番に今日の出来事を伝えたくて美穂に電話したんだ。 『隼人のこと好きなの?』 「もちろん!」 躊躇することなくあたしはそう言った。 だってその気持ちに嘘なんかないから‥ こうしてる今だって頭の片隅で王子のことをどこかで考えちゃってるんだ。 それくらい王子が好き‥