「おはよー王子‥」
「おはよー。」
朝、下駄箱の前に王子が立っていて靴をしまっていた。
そんな王子に朝の挨拶をする。王子はいつものように爽やかな笑顔を浮かべておはよー。と返してくれた
そんな何気ない一言にドキドキしてしまうあたし。
王子と挨拶を交わすことはもう何十回としてきたのに、未だに慣れない。
王子の笑顔に
王子の声‥
今思い出すだけでもちょっと照れくさい。
萌花ちゃんもそう思ったりするのかなぁ…
「ダメダメ!もう考えないって決めたんだから。」
両手で自分のほっぺをペチペチ叩きながらそう呟いた。

