「みんな失礼だし…」
「そりゃあ笑うでしょ。アンタの顔変だもん。」
…ガーン。
化粧頑張ってしたのにな。
「取り敢えず鏡見てきなさい。」
美穂に背中を押されてトイレの中に閉じ込められた。「美穂?」そう叫んでもなんの返事はなくて仕方なく鏡を見る。
「ぎいやあああ!!!」
鏡に映っていた自分にすごく驚いた。
「みんなが笑う理由分かるでしょ?」
声がする方を振り向くとドアの前で腕を組んで立っている美穂。
そんな美穂の言葉を聞きながら朝の出来事を思い出していた。
そうか…
化粧が変だからみんな笑ってたんだ。

