【完】暴走族に恋した私

海「よくわかったじゃねぇか。その通りだよ。佳奈。」




ほらね。別人じゃ…って、今なんていった?

『よくわかったじゃねぇか。その通りだよ。佳奈。』




えっ?海は私のお兄ちゃん?






佳奈「でも、お兄ちゃんは亡くなったんだよ?なんで、私の目の前にいるの?これは幽霊?」






じゃ、私の目の前にいるのはお兄ちゃんの幽霊だ。きっとそうだよ。






と思っていたら…。










海「誰が幽霊だ。俺はお前を守るために死んだ事にしてただけだよ?てか、佳奈に張れたから、変装もする事ないな。」






海はウィッグとカラコンを外した。







目の前には一年前に消えたきり、一度も会えなかった秋人にぃがいた。






佳奈「秋人にぃ…会いたかったよぉ。………私、お母さんにもお父さんにも捨てられたんだよ?……秋人にぃにも捨てられたと思っちゃった。」









私は泣いた。