僕の(わたしの)生きる世界1[完]

~オフワン領土~

オフワン領土は、オフワン家が領主だが、他の領土とは違い、大きなオアシス毎に街があり、その街が中心となり、周りの小さなオアシスの村をまとめていた。

オフワンからの案件は、普段ならば陸帝のジョー率いる土属性の者か、風帝のモア率いる風属性の者が担当することが多いのだが、ステラの訓練を兼ねているので、属性を問わず、ランクと考えてポーロが振り分けたのだった。

街に向かうと、ギルドのメンバーが結界で抵抗していた。

街の外には、結界を破ろうと攻撃している魔物がいた。

「げ!巨大ミミズ?」

ステラの顔がひきつった。

「ステラは、たまに前世の方が出るね!」

ジェイクは、そう言って笑いながら、白いローブをステラに渡す。

「これは、ステラにプレゼントだよ。替えも後で渡すね?まぁ ポーロに言えばいくらでも貰えるから。」

そう言って、ジェイクも白いローブを羽織る。

もう幻影の魔法はかけないし、仮面をつけることも止めた。

ステラも髪留めを外す。

「見てて?」

ジェイクはステラに言うと、光輝き青い炎を纏わせた剣を取り出すと、魔物の前に移動した。

結界を攻撃している魔物の鋭い牙を弾く。

結界の中にいる人々は、白いローブのジェイクを見て驚いた。

「え?白いローブって、総帝様よね?」
「でも、総帝様って…。もっと…。いつも仮面をつけていたし、大人じゃなかったか?」
「あっちにも白いローブの女性がいるわ!?」
「でも、あの剣は総帝様に間違いないぞ!」

ギルドのメンバーも、人々も魔物より、ジェイクとステラに注目がいった。

Sランク 巨大ミミズ擬 魔力値 1150

ジェイクならば、こんなの一瞬で片付くのだが、ステラの為に動きを見せる。

が、それでも数十秒程度の事だった。
ジェイクに攻撃を移した魔物を交わしながら、ジェイクは魔物の後頭部に回ると、斬りつける。

そこが致命傷だったらしく、魔物は消えていった。

ギルドメンバーは、結界を解いた。

良かった…。ミミズの解剖を見せられるのかと思った…。

ステラが、内心ホッとした。