僕の(わたしの)生きる世界1[完]

全員が着席をすると、そこに総帝が転移してきた。

そこには、ステラの姿もあった。

「ステラ・キーリ?」

ヘンリーがいる時点で、キーリ家の代表で呼ばれたのかと、皆が思った。

逆に驚いたのは、ステラと総帝のジェイクだった。

《これは?何故、タケルやヘンリー、モニカにルカがいるんです!?》

ジェイクは、ミハイルに念話する。

《それは、彼等もジェイクやステラの友人として、知る権利がある。タケルとヘンリーは、今後の戦いに必要な人材です。モニカとルカもまだまだ、伸びる。》

「総帝様?」

転移してきて、黙った総帝にベルニカが声をかける。

タケルやヘンリー、モニカとルカは、滅多に見られない総帝の姿に注目していた。

ジェイクは、気持ちを切り替えて、今度は全員に念話を送った。

《突然の呼び掛けで申し訳ない。皆に報告と、話がある。今から話す内容を、今ここにいる全員で、協力し考え行動して行きたい。》

皆は総帝の話に聞き入る。

《先ずは、皆に紹介したい者がいる。ミハイル様》

呼ばれたミハイルは、席から少し離れると、ミヘルの姿から、翼のある本来のミハイルの姿へと変わる。

「ご紹介に預かりました。私は、神に仕える者、ミハイルと申します。」

ポーロとステラ以外の全員が驚き、美しさに目を奪われた。

「先生が上位天使様ですって~!?」

モニカが叫ぶと、帝達もざわめく。

「総帝様が召喚したのか?」

そんなざわめきに、ミハイルが応える。

「私は、召喚されたわけではありません。誰とも契約もしていません。私は、ここにいるステラの指導者として、この世界にいます。」

「ステラ・キーリの?」

国王が問う。

「はい、この事はここにいる者しか知りません。ステラは、魔力も魔法も無い、この世界とは別の世界で生きていました。ステラは、その世界で亡くなり、神はステラの魂に力を与え、この世界に転生させました。それは何故か…。」

皆が、内容が内容なだけに真剣に聞き入った。

「ステラは、6属性の他に第7の属性、聖属性が使えます。聖属性を知らないものもいるかも知れませんが、この世界に扱える者がしばらく現れて居なかっただけで、存在しています。」

「本で見たことがある。」

国王やタケル、ヘンリーや爺等、一部の者が頷く。

「そのため、ステラは妖精達が見えるし念話も可能です。」

ステラは、皆に頷く。

《先日、ギルドから回って来た案件で、ドラゴンの討伐依頼があった。ステラはドラゴンとも念話が出来る。》

皆の驚きの感覚が麻痺してきた。

《ドラゴンは、遠い地にいる者に攻撃を受けていた。その者達は、この世界にとって、とても恐ろしく危険な敵と認識した。》

「え?じゃあ 討伐に行かなくちゃ!」

スコットが叫ぶ。

《ダメだ!》

総帝から強い念話が飛ぶ。