僕の(わたしの)生きる世界1[完]

六人が歩くと、自然と人が分かれて道が開ける。

遠くでは、タケルのファンクラブも出来たようで、何かを叫んでいた。

そんな光景に、六人は最初戸惑った。

しかし、良いことばかりでは無い。

何故、あのメンバーに一般人のジェイクとルカがいるんだ?と言う噂話も聞こえて来た。

ルカもジェイクも、大丈夫だと言った。

ヘンリーは、そのうち収まるだろうと、冷静だった。

タケルは、二人に何かあれば直ぐに言うんだぞ!と念押ししていた。

ずっと敬われてきたジェイクは、むしろ新鮮で嬉しかった。

そうして昼食を済ませ、中庭でのんびりと過ごす六人に、ミハイルが現れた。

「お前達は、本当に仲が良いんですね?二日目だとは思えない。」

六人が一緒にいると、ミハイルは笑った。

「先生、仲が良いのは否定しません。でも、俺達バラバラで動くと今は、危険なんで…。」

タケルが困ったように言う。

「あぁ 教師にも伝わっていますよ?一晩で学校中のアイドルになった3人、いや4人ですね。モニカ・マッカー二ーの教えが分かりやすいと、既に広まっているそうですから。」

困るメンバーに、モニカだけは少し嬉しそうだった。

ステラとジェイクは、ミハイルがわざとあぁいう授業をしたんだ!?

と気付いた。

「さて、今夜この中に予定が無い者は居ますか?」

ステラとジェイクは、顔を見合わせる。
ミハイルは何をしようというのか。

「私は、ちょっとポッサム家からの頼まれ事がありますので。」

「俺も用事がある…。」

ステラとジェイクも当然予定がある。

「では、空いてるのは、モニカとルカだけですね?ちょっと頼みたいことがあります。夜に二人をお迎えに行きますので、宜しくお願いします。」

「え!?私良いと言ってないですわよ!?先生!?」

ミハイルは既に姿を消していた。

《ステラ?ミハイルは、一体何をしようとしているんだろう?》

《あぁ ジェイク。わたしにも分からない…。》


休み時間が終わると、午後は魔法の知識を詰め込まされた。

午前中のような実践と、午後のように魔法の呪術や魔方陣や仕組み、魔法の歴史と言った教科書を使っての勉強もあるのであった。