僕の(わたしの)生きる世界1[完]

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窓からの光で目が覚めたステラは、
制服に着替え、身支度をすると食堂に向かう。

そこには、ヘンリーがいた。

ステラは、朝食を受け取るとヘンリーの隣に向かった。

「ヘンリー?おはよう。お隣宜しいかしら?」

「あぁ 君か。おはようございます。」

特に会話もなく食事をする二人。

ふとステラが周りの異変に気付く。

「ヘンリー?何か変じゃない?」

食堂には、他にも生徒は大勢いるのだが、皆チラチラとこちらを見ては、何かを囁く。

「当然です。ポッサム家の次期領主、キーリ家の令嬢、ガーナレス国の王子が入学したとなれば、一夜で噂も広がります。」

ステラは納得した。

不細工、キモイと言われたりもした、佐々木 海斗ではあり得ない経験に、
ちょっと心でにやついた。

そして、廊下からきゃーっと言う女子生徒と共に現れたのが、タケルだった。

タケルは、彼女たちにさらりと挨拶をすると、こちらに来た。

「よ!ステラ、ヘンリー!おはよう!」

「おはようございます。なかなか大変そうですね?」

「そうなんだよ~!ヘンリー!これがずっと続くのは勘弁だなぁ」

話題の三人が揃った光景に、生徒は遠巻きに見ていた。

ステラだけが、モテ側にも苦労があると言う発見に新鮮さを感じていた。

そして、ジェイクも苦笑いしながら、やって来た。

「おはよう!何だか、凄い事になってるね?」

「俺の癒しのジェイク~!」

と、タケルがジェイクに抱きつくと、遠くから沢山の悲鳴が上がった。

そして、不機嫌なモニカに隠れるようにルカがやって来た。

「おはよう!皆さん。」
「おはよう…ございます…」

ステラがモニカにどうしたのか聞く。

「どうもこうも無いですわ!私もマッカーニーですのよ?」

なるほど。と全員が納得した。
モニカも本来ならば、話題になる人物なのだ。

だが、タケルとヘンリーとステラは、一般的に分かりやすく、憧れる存在なのだ。

「モニカ?貴女は、マッカーニー家であることに誇りを持っているのね?素晴らしいわ」

「そうだよ!モニカは、モニカの良いところ、皆に伝わると良いよな!俺なんて、王子を放棄したくてたまんないのにさぁ~。」

「私は、貴女を認めていますよ」

さらっと言ったヘンリーは、コーヒーを飲む。

ステラは内心、カッコ良すぎだろ!と突っ込んだ。

「そ…そうですわね。皆さん、ありがとう。」

そして、六人は教室へと向かう。