僕の(わたしの)生きる世界1[完]

ミハイルは、ポーロに言う。

「今後、ステラはジェイク…総帝と共に行動をさせる。それを承諾して欲しいのです。これは、お願いです。」

「ミハイル様にお願いされては、断ること等できません。戦いにおいて、最高地位の総帝が決めたとあれば、国王も帝達も逆らえませんから。そうですね?総帝様?」

ポーロは、ジェイクと呼ばずに総帝と敢えて呼んだ。

これまで、ジェイクはポーロや帝達の意見で動いてきた。

特殊部隊チームは、国王の下となっているが、実際はポーロに指揮を一任されていた。

元陸帝であるポーロならばと、他の帝達も異議を唱えなかった。

むしろ、案件の振り分けや書類等の雑用が無くなって、喜んでいた。

しかし、本来は総帝が最高地位である。

ジェイクも、分かり始めていた。

「僕は…僕は反対です。ステラを危険な場所に連れ回すのは。」

ポーロもミハイルも、きっとそう言うだろうとは思っていた。

ジェイクは、とても優しいから。

だから、ポーロは敢えて総帝と言ったのだ。

「しかし…。総帝として、この世界の危機ならば、僕は守らなくてはならない。その手段が、ステラに有ると言うなら、僕は受け入れます。だけど、ステラ?僕に着いてくるなら、傍から離れないで?」

ステラは、素直に頷いた。

15歳の少年が世界を背負っている。
その重圧は凄いだろう。

ステラも15歳だが、32年分の記憶があり、その分ステラの方が大人だ。

ステラも覚悟を決めた。