僕の(わたしの)生きる世界1[完]

「大丈夫です。ドラゴンの治癒には、かなりの魔力が必要になります。だからここは、聖属性も持つ、わたしが。」

ステラは、髪留めを取る。

そして、片方の掌に聖属性の淡い光を灯す。
そこに、もう片方の掌に光属性の治癒魔法を出すと、ドラゴンの傷に当てる。

《ス…ステラは、光の属性も使えるの?》

「はい。」

《僕も、手伝うよ?光属性しか使えないけどね?》

ステラは微笑む。

ジェイクは、そっと手を添える。

数分後、傷が癒された。

《不思議な人の娘よ。遠くの地にいる奴には気を付けなさい。そこの総帝でも敵わないやもしれんねぇ…。そこの総帝に伝えておいてくれないかい?ドラゴンは、好きで人は襲わないと。そして人の娘よ。この恩は、必ずや返そう。》

そして、ドラゴン親子は去って行った。

ジェイクに伝言を伝える。

《そうか…。必ずしも人が正しいとは、限らないよね》

ステラは、髪留めを着ける。

「うわっ!!!」


ステラが叫んで、そのまま倒れそうになる。

そんなステラを支える腕が伸びた。

「当たり前です!」

そう言って、髪留めを外す手があった。