僕の(わたしの)生きる世界1[完]

そして、5人は食堂に入った。
約600人が使う食堂は、とても広かった。
五人は、席を確保すると、それぞれ注文をしに行く。


「ジェイク…。お肉ばっかりじゃない。その気持ちは、すっごく!分かるけど、野菜も摂らないと」

ジェイクのお皿を見て、ステラが言う。

ジェイクが苦笑いをする。

「うん…。そうだね。」

「ちょ~っと待ってください!?ステラさんは、呼び捨てですの?」

モニカが、突っ込んだ。

「じゃあ、モニカさんもモニカって呼ぶわね?モニカもステラって呼び捨てにしてね?」

「え?…///…恐れ多い…です。」

「じゃ!おれもタケルって呼んでな?ステラ!モニカもルカもジェイクもな?」

「面倒な事を言い合ってますね…。それなら、全員お互い呼び捨てにするって事にすれば良い。敬語も無理に使うのは止めるってので、よろしいのではないでしょうか?」

そう言って、平然と空いてる席に座ったのは、ヘンリーだった。


「わ…分かりましたわ…。あ…ヘンリーも念話をするのに、魔力の交換いたしませんこと?」

モニカが思い出したように言う。

《私は、ポッサム家の情報収集係として、既に使えますので、これで皆さんからも、繋ぐことが可能となるはずです。》

その場の五人全員に、ヘンリーから念話が届く。

「さ、流石ヘンリーですわね」


その後は、たわいない会話で盛り上がる六人。

お城にしか行ったことがないと言う、ステラやモニカ、ガーナレス城下町はあまり来たことがないと言うルカ。

情報収集するのにも是非と言うヘンリー。


そんな皆の為に、次の休日には、タケルがガーナレスの城下町を案内してくれることになった。