僕の(わたしの)生きる世界1[完]

紅茶を飲み終えて、話が一旦途切れると、食堂に向かうのに、このまま一緒に出るのは、不味いと気がつき、ジェイクは、自分の部屋に一旦転移していった。

そして、数分後に食堂に行くと、そこには探索から既に戻ったのであろう、モニカとルカの姿があった。

「あ~。ステラさん!!よかったですわ。」

「モニカさん さっきは、ごめんなさい」

「いいのです!ただ、合流するのにどうしようかと思いましたの…。私たちまだ、魔力の相互をしていないから、思念での会話は出来ませんもの…。」

思念での会話は、魔力の高い上級者であれば不自由無く行えるが、そうでない場合は、個人同士で魔力を流し合うことで、スムーズになる。

言わば魔力がアドレスのような役割をしていた。

「あぁ そうね そうだったかしらね?では、交換いたしましょう?」

ステラは当然当たり前のように、念話を扱っていたから、キーリ家のメイド達と、昔に交換していた事を忘れていた。