僕の(わたしの)生きる世界1[完]

ステラは、淡い白い光を出す。

アルロスが触れる。

「ほ、本当に…。なんて暖かい…。」

「それが、そうなの?」

ステラは頷く。

「聖属性は、神の属性に近いんです。」

アルロスが言う。

神属性?

ステラはもちろん。

ジェイクも知らないようだった。

「ステラさんが、妖精が見えるのも聖属性の力があるからってことでしょうか?」

ミハイルは、ステラの淡い白い光よりもっと真っ白な光を出した。

部屋が霧のように真っ白になった。


「どうですか?今、部屋に聖の気を充満させました。ジェイクにも見えますよね?」


光が晴れると、ジェイクの目に沢山の妖精が飛び回ったり、自分を覗き込んでいる妖精達が見えた。


「こ、こんなに…。」

ジェイクは、ステラを見て言う。

「ステラさんは、いつもこれを?」

「うん」

ジェイクは妖精達の様子を見て思った。

「…。落ち着かなくない?」

ステラは、思わず笑った。

「うん 最初はね。でも、今はこれが日常なんだ。わたしは、こことは異なる世界で死んだんだ。」

「え?」