僕の(わたしの)生きる世界1[完]

ジェイクは、アルロスを呼んだ。

「我が主よ。呼びましたか?」

ゴールドの髪の、おかっぱのような髪型の天使が現れた。

「アルロス」

ミハイルが呼ぶと、アルロスは主以外に誰が呼ぶ?

と声の方を向き、一目見てひれ伏せた!

「ミハイル様!!?何故ミハイル様が!?」

その様子にジェイクは驚いた。

「クククッ アルロス、久しぶりですね。」

「し…。知り合い?」

ジェイクが問うと、アルロスが言う。

「主よ。ミハイル様は、私の上司のようなものだよ」

「アルロスがいたら、早かれ遅かれ、私の正体は、ジェイクに知られてしまいますから、ステラの行動は間違ってもいませんでしたね。」

しばし放心していたジェイクが、我に返り問う。

「先生は、何故?…。ステラさんの契約者ですか?」

「いいえ?私はステラと契約者ではありません。」

じゃあ何故? と言う視線を、ジェイクとアルロスは問う。


「私は、ステラの指導者としてここにいます。」

よく分からない。と言った表情のジェイクとアルロス。

「聖属性。総帝の立場なら、知っていますよね?」


ジェイクは、頭の中の知識を掘り起こした。

「はい…ガーナレス城の、書庫に古い伝説を書いた本の中に…。」

「ステラは、聖属性も使える」

は?と言う視線を送るジェイクとアルロス。