僕の(わたしの)生きる世界1[完]

~ステラの部屋~

(って!わたしの部屋じゃない!)


ミハイルは、我が物顔で椅子に腰かけた。

突然、転移させられたジェイクは辺りを見回す。

「ミハイル…。結局、わたしの部屋だし。」

「まぁまぁ。人避けの結界もしたから、ゆっくり話せるじゃないですか。ジェイクも座ってください。」


ジェイクは、警戒しつつ指された椅子に腰かけた。

「ジェイクの警戒が強いようなので、まずは、私の事から話しましょう。私の名は、ミハイルと申します。」

ジェイクは、驚いた。

ステラがさっき名を言ったのは聞き間違えかと思ったのだ。

ミハイル…。上位天使の一人と同名…。

「そうです。ジェイクの考えは間違っていませんよ?」

ジェイクの思考を読んだミハイル。

「ジェイクの魔力値は、2500を越えていますね? 流石です。」

「う…。嘘だ…。上位天使が何故ここにいる? 信じられない…。」

「確認しますか?ジェイクは、アルロスと契約していますね?呼んでください?」

ジェイクは、何もかも知られている。

そう思った。