僕の(わたしの)生きる世界1[完]

「…え?」

ジェイクの表情が疑惑へと変わって行った。

「妖精達は、あちこちにいて、いろいろと教えてくれます。」

「妖精が、見える? 妖精は確かに存在はしている。そう言う記述の本を見たことがあります。…でも…。」

「この事を知っている人間は、誰もいません。…。母上に言ったことがありますが、冗談だと思われました。」


ミハイルは知っているが、人間はと言う点で嘘ではない。

「今も…。いるの?」

「はい。妖精達はあちこちにいますもの。総帝様の昨夜の戦いの様子も、教えてくれました。」

ジェイクは、敵か味方か、正体がバレてしまった事に、どうしたら良いのか決めかねていた。

ここは、ポーロに相談をした方が良いのでは? と思った。

ジェイクは、ステラを連れて特殊部隊チームに居るであろう、ポーロの元に転移しようとした。

「ステラ…。あなたは勝手なことをなさる」

転移する前に、現れたのはミハイルだった。

「ごめんなさい!あまりにもジェイクさんが辛そうだったから。」

「誰だ!?」

「あぁ この姿なら分かりますね?」

そう言ってミハイルはミヘルの姿に変わった。

「先…生?…。どう言うことですか?」

「まずは、場所を移動しましょう。」

そう言うと、ミハイルはステラとジェイクも一緒に転移した。