僕の(わたしの)生きる世界1[完]

そして、教室の扉が開き、教師が入ってきた。


「え"!!?」


教師を見たステラが思わず叫ぶ。

ブロンドの髪は短くなっていたが、
その美しい顔立ち、立ち姿は、まぎれもなく、ミハイルだった。

教師の姿に生徒は、一瞬くぎ付けになったが、ステラのお嬢様らしかぬ叫びに、ステラに視線が集まる。


「どうかしましたか?ステラ」

ミハイルは、分かっていて聞く。

「い…いえ…。何でもないです。ごめんなさい。」

ミハイルは、ニヤッと笑うと自己紹介を始めた。

「私は、ミヘル。皆さんの担任です。このクラスの魔力値の平均は561です。皆さんには、卒業までに800以上まで上げてもらいます。目標値は、今の自分自身の値のプラス400!」

教室内がざわめく。

通常、15歳~20歳の間に、年齢と共に200~300程上がるのだが、400上がることはない。

「400上げれば、将来は全員ギルドに入れますが? クラスの3分の1は、特殊部隊チームに入ることも可能になりますねぇ。」

生徒は、不安と期待の表情をしていた。

「あ、このクラスは、全員召喚もやってもらいます!だから、最低でも800ですね。覚悟してください?」


(ミハイルだ…。完璧にミハイルだぁ)

ステラは、一人微妙な表情をしていた。