僕の(わたしの)生きる世界1[完]

ジェイクが何か言いかけたとき、ステラは言う。


「ジェイクさんは、ジェイクさんです。これから一緒に勉強するクラスの仲間であり、既に私たちはこうして縁あった、友人です。」

そう言って、ジェイクに微笑んだ。

「すまなかった。ポッサムの悪いところが出ていたようです。」

ヘンリーは謝る。

「身分制のことよね?」

ステラはストレートに切り出した。

ヘンリーは頷く。

「ポッサム地方は、マッカーニー以上に身分による扱いが違う。公にはなっていないが、奴隷がいるのも事実。領土内の事は領主に任せている、ガーナレス国王は知らないことです。全ての情報が私に集まるようになって、疑問を抱くようになりました。私は、領主を継ぎ身分制を撤廃したいのです。…。」


「だから、特殊部隊チームじゃなく、さっき守りたい者を守るって言ったのか?」

タケルの言葉に頷くヘンリー。

「私は…。私の目標は、キーリのように心豊かな領土にしたい。」

「あなたなら、大丈夫」

ステラは言うとモニカも頷く。

「はい!ポッサムが変わったら、きっとマッカーニーも変わると思いますわ。」


「あたしも…。友達?」

そう呟く、ルカの小さな声がステラは聞こえた。


「もちろんよ?」

ステラはそう言うと、ルカは顔を赤らめた。



そして、

15歳の少年少女がする会話じゃね~よ!! 


と、周りのクラスメートは思いつつ、雰囲気が違う六人を見ては、ため息をついた。