僕の(わたしの)生きる世界1[完]

6人がけの机に、ステラ ジェイク タケル モニカ ルカ が座ると、そこに一人の生徒が近付いてきた。


ゴールドのさらっとした髪、眼鏡をかけ、長身で一見すると、冷ややかな印象の男だった。

「失礼、ここは空いていますか?」

(うわ!また、イケメン…。)

ステラは内心とは別に、表面は冷静だった。

質問に答えたのは、タケルだった。

「どうぞ。よろしく!」

「ヘンリー・ポッサムです。」


(ヘンリーって…。王子かい!!いや、ポッサムって…。ガーナレス城から北の領土のポッサム?…。本物の王子様じゃない!)


ステラは、一人心の中で突っ込む。

タケルは、ヘンリーに話しかける。

「へー!君が、ポッサム家の時期領主様かぁ!しかも、さっき700以上の測定値出したのって、君だよね?」

「そうですが?」

眼鏡を押し上げ、ヘンリーはさも当然のように言う。

「ヘンリーも将来は特殊部隊チームに?」

「いえ、私はポッサム家を継ぐものなので、守りたい者を守ろうと思っています。タケルは、特殊部隊チームに入りたいのですか?」

「あぁ ヘンリー、俺もヘンリーも、目指す場所は違うが、きっと目標は同じだと思うんだ?だから、よろしくな!って…。俺等、ヘンリーに自己紹介まだだったよな?」

タケルの言葉に、ヘンリーは言う。