僕の(わたしの)生きる世界1[完]

測定器を握ると魔力を流す。

魔力値・・・602


3800あった魔力値は、この約1ヶ月でまた増えていた。


教師が、「おぉ」っと小さく驚いた。

ステラは、金色のバッチを受け取った。

クラスの列へと向かう途中で、測定している先生と生徒から、驚きの声が上がる。

そして、その驚きは直ぐに全体へと広がっていった。

「今、700以上の魔力値出たんだって!」

「将来は、特殊部隊チーム決定かぁ?」


ざわざわと、そんな会話があちこちでされていた。

「ステラさん!」

測定を終えたモニカとルカが、近づいてきた。

二人の制服には、金色のバッチが輝いていた。

(モニカはともかく、貴族じゃない彼女が金色のバッチってことは、魔力値が平均以上あるのかぁ…。)


「席に行きましょう」

ステラは、二人にそう言うと一緒にクラスの列へと向かった。


クラスが決まり、式が終わると教室へと向かう。


Aクラスは、24人だった。