僕の(わたしの)生きる世界1[完]

「あー。あと、それからミハイ~?お前、忘れてるだろ?」

そう言うと神はニヤリと笑った。
ミハイルは、ビクッとする。

神のあの笑いは何かを企むか、からかう時のだ。

「な、何です?」

「ミハイ~?ステラ?お前ら、夫婦だから。」


「「は?」」

「さっきから、仲良くハモるなっつーの!いいか?ミハイは、ステラに愛を誓った。ステラもミハイに愛を誓った。そして、二人はチュウしたじゃねぇか。佐々木 海斗は経験無く残念だったが、佐々木海斗の世界でやるだろ?ここの世界でだってあるだろ?」

ステラの頭には、白い美しい教会でカップルが、タキシードと白いウェディングドレスを着て、誓いの言葉と誓いのキスをする光景が浮かんだ。


「そう!ステラ正解~!」

考えを読んだ神が嬉しそうに叫ぶ。

そうだった。最近ミハイルが人の考えを読むことを自粛しているのか、読まなくなったから、忘れていた。

この神には全部筒抜けだと言うことを。

ステラの顔が真っ赤になった。


「天界のルール。お互いの愛を伝えあって口付けした者は、夫婦となる。ミハイは当然知ってるよな?」

ステラがミハイルを見ると、ミハイルが真っ赤になって俯いていた。

そんな二人の左手の薬指には、ピンクゴールドにシルバーで蔦のようなデザインが入った指輪が光っていた。

「そんな訳だから、ミハイル。俺との契約を解く!」

神から一瞬魔力が飛ぶと、ミハイルが一瞬痛そうにした。

「神よ!」

ミハイルが、神の元へと立ち上がろうとするが、神は制した。

「ミハイは、俺の親友だろ?親友が契約で結ばれるのは変だろ?」

「…神よ…私は、あなたの友でいて、良いのですね?」

「あぁ ミハイは、神と結婚したんだ。逆玉だな?天使が神と婚姻結んだんだから、ミハイ自身も天界での位が上がってるぞ?俺と同等の者を契約している訳にはいかないだろう。さぁ ステラと一緒に世界を見て来いよ?ステラがいれば、ミハイも行けるだろう?」

神は、そう言って二人に笑うと、たまには天界に遊びに来いよ。じゃあな!と言って、去っていった。