僕の(わたしの)生きる世界1[完]

ステラが気づくのと、ミハイルが崩れ落ちるのが同時だった。

「ミハイル!」

ステラが見たのは、美しい翼がボロボロに傷つき、血を流すミハイルの姿だった。

ミハイルは弱々しい呼吸をしていたが、
いつ消えてしまうか分からない状態だった。


「ミハイル!」

ステラは、ミハイルの横にしゃがみこみ、再度名を呼ぶ。
ステラの目には涙が浮かんでいた。

「ス…ステラ」

ミハイルが目を開けると、ステラに手を伸ばす。
その姿は、とても弱々しく。

ステラに、ミハイルを守らなくちゃいけないと思わせた。

「ミハイル!」
「ステラ…。私は、誰よりもステラを愛しています。」
「ミ【まだ 誰かいるのか?】」


ステラの言葉を遮る、敵の姿が見えた。

紫色のオーラを纏っていて、その姿はハッキリとは見えない。

ステラは、怒っていた。

人々を恐怖に怯えさせたこと、世界を自分の物へとする、身勝手さに。

何より、愛する人を傷つけた事に。

ミハイルは、最後の力でその光景を見ていた。