そこで見たのは、ミハイルの爆笑する姿だった。


「ちょっと!投げるなんてひどいじゃない!」


「アハハハハ!見事に飛んだね?私を女扱いした罰だ。」


え?水をぶっかけた方じゃなくて、そっちなの!?

「ちょ!ミハイル、素が出てるわよ?」


「すまない!アハハ」

「もう!ミハイル、あなた魔力値いくつあるのよ!?」

「私は、デスよりもある。とだけ、今は言っておきますよ。アハハ」

え…?

ミハイルって…。そんなに強いの?

少し青ざめるステラにミハイルは、濡れた身体を乾かす魔法をかける。

暖かい。火と風属性の融合ね?

「デスやオウレンの魔力値なら、中位の天使位でしょうか?」

そう答えたミハイル。

ちょ…。どんだけ強いのよ!?この天使!?


「申し訳なかった。つい、すこーし力を出してしまいました。私は、何てことを…。」

そう言って、今度はへこみ出したミハイル。

その姿に居たたまれなくなったステラ。

「だ、大丈夫よ?わたしが最初に仕掛けたのだし。ミハイルが乾かしてくれてるし、何よりも!あの海の中は、普通に水だった事に驚いたわよ!あの結界は、この国の地下深くまで被っているのね?海の中が、結界の輝きで明るかったの…。凄く神秘的だったわ?ガーナレス国の大地を丸く被っているのかも…。」

「ほぉ? それは、私も初耳です。国を外から見たことが無いので。」

このあと二人は、暗くなるまで景色を楽しんだ。