僕の(わたしの)生きる世界１［完］

緑と花が咲き誇り、街のお店や家々は活気で満ち溢れていた。

通りには、子供達が駆け回り、大人達が思い思いに、雑談している。

騎士が、道を案内していたり、危ない遊びをする子供を叱っていた。

カルロを見て、会釈をして通りすぎる者は沢山いたが、 跪いてまでお辞儀をする者は居なかった。

「カルロ殿？あの騎士達は貴族であろう？」

「全員が貴族では、無いですぞ？一般の者もいる。出身は様々だ。身分制が無いのでな。」

「あー！カルロさんだ！」

突如、走り寄ってきた男の子達は、慣れたように話し出す。

「僕、この間やっとボールを浮かせれたよ～？」

「そうか。そうか。良かったじゃないか？魔法の力は、正しく使うのだぞ？」

カルロも、普通に話始める。

ポッサムで、このような事があれば、即座に親に叱られ、その親も注意を受ける。
身分によっては、罰が与えられる。

「今のは、知り合いの貴族の子供か？」

「いや、一般の民の子供ですぞ？」

そして、一軒の花屋に入る。