僕の(わたしの)生きる世界1[完]

そして、前に最初に立ったのは、ポーロのサポートで歩きながら出てきた、ジョイだった。

ヘンリーやモニカ、ピーターやユアン、ステラも初めて見た。

「あの方が、オフワン領主?」

これまで全く表に出てこなかった、オフワンの領主の姿に皆、注目した。

「皆の者。ジョイ・オフワンだ。この通り、身体が思うように動けん。長い間、オフワンは、街のリーダー達にそれぞれを任せていたが、この度オフワンの血筋の者が見つかった。彼は、行方が分からなくなっていた、私の双子の兄の孫に当たる、正統な後継者である。」

そして、ジョイが呼んだ。

「ジェイク!」

皆の前に現れたのは、ジェイクだった。

ステラ、ルカ、モニカ、ヘンリー、ロイドや帝達が驚いた。

ステラは、直ぐにでもジェイクの傍に行きたい衝動にかられた。

ジェイクは、ジョイからオフワンの紋章の付いたローブを受け取った。

「皆、ジェイクです。ステラ、モニカ、ルカ、ヘンリー。帝の皆、心配かけたね?」

「総帝様!!」

帝達から声が上がった。