タケルが、マッカーニー家を呼んだ。

マッカーニーの領主と、ピーターが前に立った。

ピーターは、領主よりマッカーニーの紋章の付いたローブを受け取り、羽織った。

「え~。皆様、本日はお越しいただき、ありがとうございます。」

そう言って、ピーターの言葉が止まった。

「失礼。俺は、丁寧な挨拶とか苦手なんです。だが、マッカーニーを思う気持ちは、
モニカに負けないと思う。とにかく、よろしくお願いします。」

面食らった招待客が、またざわついた。

タケルが前に立つと、次の案内をする。

「本日、本来ならば私の国王への儀式へと移るのですが、少し予定の変更をします。」

タケルは、会場が落ち着いた頃合いを見て言った。

「キーリ家お願いします。」

キーリ領土から来ていた、皆は驚いた。