「お父様!お母様!お兄様!」

ステラが三人を招き入れた。

全員がそれぞれ挨拶をする。

「ユアン殿、この間はありがとうございました。もう少し、よろしくお願いします。」

ヘンリーがユアンに言う。

「良いってことですよ!キーリは全く気にしてません。ところで、あの方が?」

ユアンがピーターを見て、ヘンリーに問うと、ヘンリーはカルロとユアンにピーターを紹介した。

「ピーター殿、よろしくお願いします。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。」

その時、カルロが唐突に言った。

「新国王様、私は悩んでおりました。しかし、ピーター殿にお会いして決めました。突然ですが、キーリ家の領主の儀式も、加えてもらえないでしょうか?新国王、ポッサム家とマッカーニー家の領主交代。ガーナレスの国は新しい時代に入る。それには、私ではなく、ユアンがふさわしい。」

ユアンが驚いた。

「ち、父上!!?」

「もちろん、問題ないですよ?キーリ家領主の儀式も予定に入れましょう!ルカ?変更を頼む。」

タケルは、即座に了解すると、ルカが変更の準備に入る。

すっかり、秘書のように慣れた感じに動くルカに、密かに友人全員が驚いていた。

「ル、ルカって、あ~でしたっけ?」
「そこは、モニカの方が詳しいじゃない?」

モニカとステラがざわめいた。

「ユアン殿、よろしくな?10代に囲まれちまって、困ってたんだよ!」

「それでも、ピーターお兄さまが一番上には変わりませんわ?」

おっさん扱いすんなぁ!とピーターが騒ぐが、全員が笑った。

そして、ロイドや帝達が挨拶に訪れて行った。

ポーロは最後に来て、挨拶をしていった。