僕の(わたしの)生きる世界1[完]

魔物が消え去ると、ミハイルがステラの隣に立つ。

「早速、使いこなすとは。しかも結界をあのように使用するのも、素晴らしいですね。どこで覚えたのです?」

「ミハイル?わたしには、佐々木 海斗の32年の経験があるのよ?それに、あの大量の本を、ただ読んで嘆いていただけじゃ無いのよ?」

今のステラは強くなるために頑張っている。


ミハイルは、本当はステラを抱き締めたかった。


戦うことを、危険に自ら飛び込むことを止めてしまいたかった。


あの夜のように、ステラを抱き締め続けられたら、どれだけ幸せなのだろう。

「ステラ?少し休憩にしましょう。」

「そうね?戦いに休息も必要と言うものね?」

そう言って、ステラの部屋へと一旦戻った。

学園が休校の間、ステラはタケルから案件を受け取り、次々とこなして行った。

白いローブで戦うステラを、総帝だと思う
人々が増えていった。