僕の(わたしの)生きる世界1[完]


ステラは、屋敷の裏庭の森を好んで
良く散歩していた。


この日も、パンとミルクをお気に入りの
鞄に入れて、いつものように森を歩く。

森の外側には、強い結界が張り巡らされていて、魔物は入れないようになっていた。


森にいるのは、小鳥やちいさな動物たち。


しかし、ステラは最近それ以外にも何かがいるのを感じていた。


ステラは、いつものように森の泉まで来ると、鞄を置くと花を摘み始めた。

ステラは、いつもは感じ無い視線を感じていた。


(…誰?)


ステラは、周りを見回す。

森はいつものように、風の音と、
時折聞こえてくる、小鳥や小動物の鳴き声だけだった。

(…気のせい?)


ステラは、ふと不安を感じ鞄を持つと家へと急いだ。