~マッカーニー領主家~
お昼頃に、ヘンリーが魔方陣を使い、転移してきた。
領主が、ヘンリーと握手をしながら迎え入れた。
豪華な飾り付けと、貴重な家具が置かれた部屋に通される。
そして、モニカの父と母と共に、モニカも部屋に入った。
部屋の外には、興味津々なピーターの両親と、不安な顔のピーターが居た。
ピーターは、モニカが犠牲になる位なら、領主にならなくとも…。と考えていた。
ヘンリーが話し始めた。
「この度は、突然急な婚姻の申込みを失礼しました。私は、ポッサム家を継ぐにあたり、妻を持つことが必要となりました。そこで、同級生でもあり、マッカーニー家の者である、モニカさんが最適だと考えた次第です。」
マッカーニーの領主が、答える。
「そうであるか。また急な話しにこちらとしては、驚いている。が、マッカーニーとしては、断る理由はない。モニカ?良いな?」
昨夜から皆に、いろいろ質問をされても、だんまりして何も答えなかったモニカが、口を開いた。
「叔父様?一つ条件がありますの。」
「何だね?」
「私がこの婚姻を承諾する代わりに、ピーターお兄さまを領主にしてくださるかしら?」
モニカの父と母が驚いた。
ヘンリーは無表情のまま、成り行きを見守っていた。
「弟ももう歳だ。ピーターの番が早くなるだけの事。モニカは、それで良いのだな?」
「はい」
「では、決定だ。」
ピーターが、部屋に飛び込んできた。
「モニカ!俺は、俺はそんなんで継いでも嬉しくないぞ!?ヘンリー様!モニカは、まだ幼い!ポッサム内の貴族の令嬢や、ステラ様や他にもいるでないですか!?お考えを改めて下さい!」
「ピーター。既に決定だ。お前がマッカーニーを継ぐのだ。覆らん。」
領主は、ピーターに告げる。
領主の言葉を聞いた、モニカの父と母が項垂れた。
「お初にお目にかかります。ヘンリー・ポッサムです。ステラは、良き友人です。私の妻になるべき女性は、モニカ以外に考えておりません。」
「しかし!」
「ピーター殿。私がモニカを守ります。愛する女性を守るのは当然です。」
ヘンリーの言葉に、真っ赤になるモニカが耐えられなくなった。
「も、もう!ヘンリー!!皆の前で愛するとか、恥ずかしいですのよ!?」
「モニカ。愛しい者を愛してると言っているのです。モニカも同じ気持ちではないのですか?」
「そ…///…そうですけど!」
「それとも、二度と愛してるとは言わぬ方が良いですか?」
「イヤです。」
「モニカに言いましたよね?私はモニカに素を出していきますと。ですから、私はモニカに愛してると、この先ずっと、言い続けますよ?」
そのあまりにも、恥ずかしい会話に目の前のピーターも、居心地の悪さを感じ、モニカの両親と領主も、年甲斐もなく恥ずかしくなった。
お昼頃に、ヘンリーが魔方陣を使い、転移してきた。
領主が、ヘンリーと握手をしながら迎え入れた。
豪華な飾り付けと、貴重な家具が置かれた部屋に通される。
そして、モニカの父と母と共に、モニカも部屋に入った。
部屋の外には、興味津々なピーターの両親と、不安な顔のピーターが居た。
ピーターは、モニカが犠牲になる位なら、領主にならなくとも…。と考えていた。
ヘンリーが話し始めた。
「この度は、突然急な婚姻の申込みを失礼しました。私は、ポッサム家を継ぐにあたり、妻を持つことが必要となりました。そこで、同級生でもあり、マッカーニー家の者である、モニカさんが最適だと考えた次第です。」
マッカーニーの領主が、答える。
「そうであるか。また急な話しにこちらとしては、驚いている。が、マッカーニーとしては、断る理由はない。モニカ?良いな?」
昨夜から皆に、いろいろ質問をされても、だんまりして何も答えなかったモニカが、口を開いた。
「叔父様?一つ条件がありますの。」
「何だね?」
「私がこの婚姻を承諾する代わりに、ピーターお兄さまを領主にしてくださるかしら?」
モニカの父と母が驚いた。
ヘンリーは無表情のまま、成り行きを見守っていた。
「弟ももう歳だ。ピーターの番が早くなるだけの事。モニカは、それで良いのだな?」
「はい」
「では、決定だ。」
ピーターが、部屋に飛び込んできた。
「モニカ!俺は、俺はそんなんで継いでも嬉しくないぞ!?ヘンリー様!モニカは、まだ幼い!ポッサム内の貴族の令嬢や、ステラ様や他にもいるでないですか!?お考えを改めて下さい!」
「ピーター。既に決定だ。お前がマッカーニーを継ぐのだ。覆らん。」
領主は、ピーターに告げる。
領主の言葉を聞いた、モニカの父と母が項垂れた。
「お初にお目にかかります。ヘンリー・ポッサムです。ステラは、良き友人です。私の妻になるべき女性は、モニカ以外に考えておりません。」
「しかし!」
「ピーター殿。私がモニカを守ります。愛する女性を守るのは当然です。」
ヘンリーの言葉に、真っ赤になるモニカが耐えられなくなった。
「も、もう!ヘンリー!!皆の前で愛するとか、恥ずかしいですのよ!?」
「モニカ。愛しい者を愛してると言っているのです。モニカも同じ気持ちではないのですか?」
「そ…///…そうですけど!」
「それとも、二度と愛してるとは言わぬ方が良いですか?」
「イヤです。」
「モニカに言いましたよね?私はモニカに素を出していきますと。ですから、私はモニカに愛してると、この先ずっと、言い続けますよ?」
そのあまりにも、恥ずかしい会話に目の前のピーターも、居心地の悪さを感じ、モニカの両親と領主も、年甲斐もなく恥ずかしくなった。

![指輪と私の物語1~焔~[完]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre7.png)
