僕の(わたしの)生きる世界1[完]

会議が終わると、帝達は分担して各領土へと散らばって行った。

ポーロは、タケルにお礼を言うと、ジェイクの元へと転移して行った。

「父上、母上にもお伝えしなければ。今後の事も、話しましょう。」

「タケル。お前、立派になったな。」

そして、ルカにここで待つように言うと、ロイドとタケルは去っていった。


「ミハイル?お願い。直ぐにでも訓練を始めたいの。」

「分かりました。行きましょう。」

ステラとミハイルは、実戦しに魔物の元へと転移して行った。

モニカとヘンリーは、人気のない場所に移動していた。

「モニカ、私と人生を共にすることを決めてくれて、とても嬉しいよ。ありがとう。」

そう言って、ヘンリーがモニカを抱き締めた。

冷静で冷酷にも見えるヘンリーが、まさかそんな行動をするなんて!

モニカはどうしたら良いのか困った。

「私は、モニカの前では素を出していきますから。少しずつ慣れて下さいね?改めて、お願いとは?」

「あ、はい!…///…。私の家に、正式に書面をいただきたいの。私は、ピーターお兄さまを、直ぐにでも領主にしたいのですわ?今のままですと、私の父が先ず継ぐことになってしまいますもの。」

「なるほど…。」