ステラとミハイルがそんな事になってる間、ジェイクはマッカーニーのギルドに居た。

「ギルドリーダーは、居ますか?」

ここのギルドには、初めて来る。

「何だ?こんな時間に子供が?どうした?」

ジェイクは、頭をかいた。

ギルドメンバーが、どうした?と数人集まって来た。

「リーダーは、もうお休みですか?」

「用件なら、俺達が聞くよ?魔物かい?それとも、何か採取して欲しいものがあるのか?」

「君は、どこの貴族のお坊っちゃんなんだ?」

「一般人なら、遅い。明日にもう一度来なさい。」

メンバーが、口々に言った。

ジェイクは、一つため息をつく。

ため息なんて、まるでステラみたいだ。

と小さく笑った。

ジェイクは、白いローブを羽織る。

「お前達は、身分で依頼を選んでいるのか?」

白いローブを見た、メンバーは驚き椅子から落ちた者もいた。

「い、いえ!!そ、そのような!」

「し、白ローブ!?そ、総帝様!?本物?」

「おい!リーダー呼べ!」

一瞬で、ギルド内がパニックになる。

その騒ぎに、リーダーが出てきた。

ジェイクの白いローブを見ると、驚くが。

「お前、総帝様のローブを真似て来るとは、それはダメだぞ?今なら許してやるから、そのローブを置いて帰れ?な?」

ジェイクは、流石に怒った。

一瞬にして、リーダーの元に移動し、剣を持ち、殺気を出す。

メンバーの何人かが立てずに、座り込んだ。

リーダーは、その魔力と総帝の剣を見て、本物だと確信した。

ジェイクは、剣をしまう。

「失礼しました!!」

ギルドメンバー全員が、ひれ伏した。

「そ、総帝様が直に来るとはどのような?」

「お前たちに、僕から直接の命令ね?ジャングルのここから、北東方向のここ」

ギルドに貼ってある地図を指差した。

「ここ一帯のパトロールを強化及び、魔物の討伐を命ずる!」

「何故、そのような場所を?」

「僕の大事な場所だから。ポーロには伝えておくから、僕からの命令だと言う、正式な書面は後程届けさせる。良いね?これは、総帝としての命令ですよ?」

メンバー全員が、敬礼した。

「それから、身分で依頼を選ぶことも、僕は望んでいない。分かりましたか?」

「はい!」

全員が返事をした。

そして、ジェイクは転移した。

ギルドメンバー全員が、力が抜けたようになっていた。

噂通り、総帝がまだ少年のようで、噂通り 凄い魔力だと実感した。