僕の(わたしの)生きる世界1[完]

~ステラの部屋~

夕方にジェイクとSランクの魔物を退治して、総帝の訓練場で訓練をする。

ステラは、複数の属性を混合した魔法の練習を始めた。

別々に出すよりも、それぞれの属性を調節しないとならず、難易度が上がる。

ステラは、部屋でのんびりと漫画を片手にしていた。




バサバサバサバサ!!




ステラが、いつもと違う音が聞こえ、
その方向を見ると、そこには漫画や小説、雑誌から辞書まで。
大量の本が山積みになっていた。

その本の山の横に、男がいた。

「だ、誰!!?」

警戒するステラ。

「俺を忘れたのか?」

そんな、モテ女子が言われそうな事を言われる覚えはない。

男は、一瞬煙に包まれる。

「あ~!!!女神様!」

「や~ね。佐々木 海斗は、こっちの私じゃなきゃ、ダメなの~?」

「い、いえ…。前回見たのが一瞬で…。女神様の印象しか記憶に残っていなくて。そ、それで、ご用件は?その本の山は?」

神は、本を見て言う。

「ミハイがね~?私に本を譲ってほしい。だなんて言うんですもの?ミハイが、自分から何かを欲しがるなんて、珍しくて、聞けば佐々木 海斗。あぁ ステラだったわね?あなたにあげたいと言うじゃない?」

ミハイルが、わざわざ?

では、二冊目の漫画は、わざわざ女神様にお願いして貰ったのかぁ。

ステラは、ミハイルがお願いする光景を想像して、笑った。

「あなたが、本が好きだってミハイが言うから、プレゼントよ。」

「ありがとうございます。」

そして、神はステラに近づくと声を潜めて言う。

「敵の攻撃が始まる。でも、あなたは、まだまだね…。早く強くなって、私の世界を救ってちょうだい?ステラ 貴女なら出来る。」

女神は、そう言ってステラの頬に手を添えた。

ステラは、一瞬ドキッとした。

同性相手に何を。と思った。