早く俺を、好きになれ。



「性格が良いってわけでもなさそうだし、どこに惹かれたのかなー」


「確かにー!市口さんって無愛想で近寄りにくいもん」



心ない言葉がグサグサと胸に突き刺さる。


目立つ2人と一緒にいるから陰口を叩かれるのは慣れてるけど、それでもやっぱりショックだ。



「私って、そんなに魅力がないのかな」



可愛くないし性格が良いわけでもないって言われて、リアルに傷付いちゃったんですけど。


はぁとため息をひとつこぼした。



「気にすんなよ、咲彩がそんな奴じゃないってことは知ってるし」


「そうだよー。咲彩は可愛いし良い子なんだからっ!あたしたちが保証する」



私を間に挟んで2人が隣に並んだ。


蘭。


虎ちゃん。



「言わせとけばいいんだよ。俺らはホントの咲彩の姿を知ってんだし、それで良くね?」



珍しく、虎ちゃんが嬉しいことを言ってくれた。


蘭も隣で力強く頷いてくれている。



「2人とも……ありがと」



やっぱり、持つべきものは親友だね。