早く俺を、好きになれ。



「ちょっとー!2人とも遅ーい!!」



蘭が振り返ってブーブー言っている。



「ごめーん、今行くー!虎ちゃん、行こっ」


「おう」



2人で慌てて蘭の元に駆け寄った。



通学路だということもあって、目立つ2人といるとたくさんの視線を感じて居心地が悪い。



虎ちゃんと蘭は慣れているのか、気にすることなく歩いているけれど。



「ほらー、やっぱりあの2人は付き合ってるんだよ」


「でも3人一緒に登校してんじゃん」


「そんなの、カモフラージュでしょ」


「えー、そうなの?末永くんの本命って、あんな子なんだ?」



またこの手の話か。


好きだなー、女子は相変わらず。


勘違いされたくないのに、否定しても信じてもらえないからツラい。



「なんで、あんなどこにでもいるような子がいいのかなー?」


「だよね、特別可愛いってわけじゃないし。そりゃまぁ、普通よりちょっとは可愛いけどさ」



おーい。


しっかり聞こえてますよー。


陰口を言うなら聞こえないように言ってよ。


私だって傷つくんだからね。