早く俺を、好きになれ。



「お、おはよ!お待たせ……っ!」



全速力で走って待ち合わせ場所に到着。


その時にはもう、かなり息が上がっていた。



「5分遅刻だよー!」


「ご、ごめん……っ!はぁはぁ」



肩で息をする私に蘭が頬を膨らませる。


5分は完璧に遅刻だもんね。



「まぁまぁ。5分ぐらいでごちゃごちゃ言うなよ」



頬を膨らませる蘭を虎ちゃんがなだめる。


バスケ部の朝練がない日は3人で登校するのが日課。


朝練がない曜日は決まってないから、週1だったり週3だったり不定期なんだけど。


今週は初。



「ダーメ。虎は咲彩に甘すぎる」



腕組みしながらピシッと言い切る蘭。



「蘭は咲彩に厳しすぎだろ」


「厳しくないよ。愛だよ、愛」


「愛なら俺の方があるし」


「はぁ?あたしの方だしっ」


「俺だし」


「あたしだってば!」



2人はなんだかんだ言いつつ仲の良い姉弟で、やり取りを見ていると笑えてくる。


私は2人のやり取りを見ながら息を整えた。