早く俺を、好きになれ。



ふと窓の外を見ると、空がグレーの雲に覆われて雲行きが怪しくなっていた。


なんか雨が降りそうなんだけど。


やだな、傘持って来てないのに。



1時間目は体育だったので、HRが終わると叶ちゃんと更衣室に移動した。



体操服が入ったバッグを持って、時間がないから足速に渡り廊下を歩く。



「なんか雨が降りそうだね」



「あー、なんかお昼から降るらしいよ。天気予報で言ってた」



叶ちゃんが腕時計を見ながら呟く。



「えー、そうなんだ。やだなぁ」



「平日の朝は天気予報を見る!これ、女子の基本だからね」



しっかりしてるなぁ、叶ちゃんは。



雨が降りそうなこともあって、今日は男女共に体育館での授業だった。


今日は男女共にバスケ。


男子のバスケ部員率が高いうちのクラスは、たかが授業なのに本当の試合並みにすごいことになった。


そんな中でも、バスケ部でエースの虎ちゃんの活躍が圧倒的に目立っていて。


頬を赤くしながら見つめる女子がたくさんいた。