早く俺を、好きになれ。



「つーか、今日俺当たんじゃん!寝てる場合じゃねーし」



うちの学校の先生は、授業の時は高い確率で今日の日付けの出席番号の人を当てる。


今日は12日だから、出席番号が12番の虎ちゃんが当たる日。



「ドンマイ、虎ちゃん」



ガクッとうなだれる虎ちゃんに、クスッと笑ってみせる。


よっぽどハードな練習だったのか、虎ちゃんの額にはうっすらと汗が滲んでいた。



「今日は寝れると思ったのに、マジ最悪」



「普段も寝てるんだから、今日くらいはマジメに受けなよ」



「睡魔には勝てねーよ。あー、マジ最悪。つーかさ」



そうボヤく虎ちゃんは、クスクス笑う私を頬杖をついて見下ろす。


スネたような瞳を向けられて首を傾げた。



「なに?」



「昨日、返事待ってたんすけどー」



「え?へ、返事?」



なんの?