武富君は静かに席に着くと、カバンから教科書やら参考書を出して机にしまっていく。


スラッとした長い手足と小さな顔。


サラサラの黒髪がとてもよく似合う爽やかな、たとえるなら太陽みたいな男の子。


虎ちゃんみたいによく喋るタイプじゃないけど、武富君が持つ物静かで爽やかな雰囲気にすごく惹かれる。


話したこともないのに一目惚れって変かもしれないけど、一目見た瞬間ものすごく惹かれるものがあった。


直感って言葉は信じてなかったけど、例えるならその言葉がピッタリ。


目が離せなくて、ドキドキが止まらなかったんだ。