「もう十分苦しいよ。めちゃくちゃ……好きだもん」
なんて、なに言ってんの私。
恥ずかしい。
ーードキンドキン
ーードキンドキン
私を抱き締める虎ちゃんの腕が小さく震えている。
緊張してるのかな?
「ホントに……好き」
大好き。
「やっと……咲彩の口から聞けたな」
「え……?」
「言わせてやるって言っただろ?」
「うっ」
「つーか、おせーし」
「……っ」
ムッとしたような虎ちゃんの声。
真っ赤になりながら唇を尖らせているであろう虎ちゃんの顔を想像したら、くすぐったい気持ちが胸に込み上げてきて。
クスクス笑ってしまった。
「虎ちゃん」
「……ん?」
「私ね」
虎ちゃんの背中に腕を回して、大きく息を吸い込む。



