何ヶ月も話さなかった相手と、何事もなかったように振る舞えるものなの?
まぁでも、虎ちゃんと斎藤くんだし?
もともと仲良しだったもんね。
「俺とコジローのことは、もういいんだよ。問題は咲彩と武富のことだろ」
虎ちゃんにじとっと睨まれて居心地が悪くなる。
私と武富君のことって言われても、なにもないんだから言いようがない。
「楽しそうな雰囲気だったけど、なに話してたんだよ?」
「え、えー?なんだったっけなぁ、忘れちゃった」
言えるわけないよ。
私たちがお似合いだって言われたなんて。
恥ずかしくて言えない。
それ以前に、私たちはまだ付き合ってすらいないんだから。
「咲彩」
「な、なに?」
虎ちゃんの熱がこもった瞳にドキドキが加速する。
冬だというのに、全身が火照って仕方ない。
やめてよ。
反則だよ、そんなの。
「武富のこと……また好きになった?楽しそうに喋ってたもんな」
「な、なに言ってんの」
私が好きなのはーー。
ーードキドキ
ーードキドキ



