早く俺を、好きになれ。



たとえツラくても時間が解決してくれることもあるんだって、武富君を好きになって知った。


ツラくて苦しかったけど、武富君を好きになってよかった。


ありがとう。



「武富君は……いつまでも柑菜の王子様でいてね」


「ふは、王子様って。俺、そんなキャラじゃないし」


「いいじゃん、武富君って爽やかだし?カッコいいもん」


「爽やか〜?俺が?それ、カン違いもいいとこだし。しかも、カッコいいなんて柑菜にも言われたことないのに」



お腹を抱えてケラケラ笑う武富君。


まさか、こんなに笑い合える日が来ようとは。


人生って誰にもわからない。


だから楽しいんだよね。



「お、来たみたいだな。じゃあ、俺は行くから」



廊下から足音が聞こえて察したのか、武富君が教室から出て行こうとする。



「ありがとう、バイバイ!」



私はそんな武富君に笑顔で手を振った。



入れ違いですぐに虎ちゃんと斎藤君が入って来て、少しドキッとする。


仲直りしたのかな。


恐る恐る2人の様子をうかがうとーー。


なぜか、斎藤君がニヤニヤしながら私を見てきた。



「あっれ〜、早速浮気ですか?」


「は?え……?」



う、浮気……?


っていうか、このノリ。